大阪での出張撮影を担当するKukuri photoの蝶河です。
12月に、短編ドキュメンタリー映像「我休-Gakyu-」を公開しました。
「我休-Gakyu-」は京都の仏師さんのモノづくりに関する物語なのですが自分にあった制作スタイルに出会うことで人は突き詰める表現者になる、という物語です。
ファストファッションのように入れ替わり立ち代わり自分が作ったものがすぐに淘汰されていくものでなく、何千年も先に向けて何かを作る。想いを込める。そんな姿に私は惹かれて制作をしました。
私自身は仏様が好きだったわけではなく、むしろ怖いと感じていました。
神社と異なって、お寺と、そこにいる仏様は怖いと感じていた。
その怖さの理由は、まだわからないままではあるのですが
なんとなく、神社より気配を強く感じるから、だと思っています。
ただ、こうやって制作を通して仏様を見ているうちに怖さは和らいでいきました。
身近に感じるようになったのかもしれません。
今回は、新しい試みも加えつつ、いつもとは異なるアプローチで取り組みました。
通常は直感に従って撮影から編集までを行っていますが、今回は直感と計算を組み合わせて映像を制作しました。
情報が多岐にわたるため、スマートフォンよりも大きな画面で鑑賞していただけると嬉しいです*。
この作品は、多くの方々のご協力によって完成しました。これまで一人で進めてきた私にとって、制作プロセスから多くの学びを得られる貴重な経験となりました。
また、改めて感じるのは、苦手意識や嫌悪感を持っていた作業でも、実際に挑戦してみると意外な成果が得られることです。
結局のところ、全ては「やってみなければ分からない」ということを強く感じました。
過去に嫌だと思ったことでも、誰と一緒に行うかや、自分の成長と状況によって、感じ方が変わることに気づかされました。
私の制作に関しては
「生きづらいと感じる誰かの背中が押せたらいいな」
という想いがあります。
誰かに、届くといいな。